2019年06月27日

タッチバイオニクス社 アメリカ技術研修のご報告TOPICS


この度、世界標準の筋電義手である「i-digits™」や「i-Limb®」、シリコーン製の装飾義手「Livingskin™」を製造するタッチバイオニクス社の米国施設にて、当社の有資格者(義肢装具士)が技術研修を行いました。

2017年に続き2回目となったタッチバイオニクス社での研修は、同社の北米拠点であるオハイオ州、および「Livingskin™」の生産拠点であるニューヨーク州の二か所で行い、大変実り多いものとなりました。

オハイオでは、開放的な雰囲気の施設の中多くのユーザーが来社しており、「i-digits™」や「i-Limb®」の活発な臨床現場を視察することができました。国内での普及が待たれる筋電義手ですが、当社もその担い手となるための良い知見を得る機会となりました。

写真:アメリカ技術研修
タッチバイオニクス社:「i-Limb®」技術研修修了書

タッチバイオニクス社:「i-Limb®」技術研修修了書

装飾義手「Livingskin™」の生産拠点であるニューヨークでは、当社も同様にシリコーン製の義肢を扱うこともあり、より具体的な意見交換、技術交流を行うことができました。

写真:技術交流

2017年の技術研修を含め、筋電義手「i-digits™」「i-Limb®」の円滑な国内普及に向けて当社では万全の準備を整えております。今後も、当社の強みである装飾義手と合わせ、ユーザーの皆様により多くの技術を還元できるよう努めて参ります。

※タッチバイオニクス社は2017年5月よりÖssur社へ吸収合併されています。


タッチバイオニクス社 公式サイトへ



2016年11月23日

X-Finger® JAZZ ピアニストTOPICS


今回のトピックスはデイドリックメディカル本社からダン氏より推薦のピアノ演奏動画を紹介します。今後もX-Finger®技術の可能性の幅を大きく世界へ広げていく事でしょう。

プロのジャズピアニストとして音楽活動をしてきた彼にとっては、その状況を受け入れるのには想像を超える苦難があったそうです。イタリアに在住している彼は当初、装飾用の義指を装着し、ピアノの演奏を試みましたが、思う様には演奏することが出来ず、途方に暮れていたといいます。

そんな折、X-Finger®の存在を知ることとなります。すぐに彼はフロリダにあるデイドリックメディカル社代表ダン・デイドリックに連絡を取ります。そしてすぐに本社のあるフロリダへ渡米、ダンらのチームによる音楽演奏の再獲得のプロジェクトが立ち上がりました。

すぐに装着テスト、動作確認が行われ、彼の地元であるナポリのピアノ店の協力もあり、彼はピアノ演奏を再獲得します。彼はこの一連のプロセスを高く評価し、音楽を奏でることができる人生の再獲得に歓喜したそうです。

彼からダンに送られた最後の言葉には、こう記されていました。

 Dan Didrick’s invention brought Florida’s sunshine back to my life. Chapeau!

 ダンは私の音楽人生をフロリダの太陽の光でもう一度、照らしてくれた。

  X-Fingerに、脱帽!


2016年07月15日

X-Finger®ユーザー様 のご紹介TOPICS


筋電義手やその他、把持を目的とした義手と比較するとX-Finger®(可動式義指)は自指の随意運動を直接、デバイスへ伝達する構造の為、より細やかな動作に適しています。

スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、日常生活の中で指先の繊細な動作が必要になる場面も多く、そのニーズも日々高まりを見せています。

2016年 DM JAPANの開発により実現したX-Finger®タッチパネル操作は、世界のX-Finger®ユーザーの要求に答えるものとなりました。今回ご紹介するのは当社ユーザー様による世界初X-Finger®スマートフォンAPP、タブレット、タッチパネル操作動画となります。

当社では現状の日常生活動作を紐解き、より内情に訴えるX-Finger®技術開発を今後とも進めてまいります。また、このような動作ができないか等々、ご質問ご相談、ご意見等、お気軽にご連絡下さい。スタッフ一同、お待ちしております。



2016年07月8日

X-Finger®タッチパネル操作が可能となりました。(静電容量式)TOPICS


スマートフォンやタブレット等、静電容量式タッチパネルの操作は従来の義手では行うことが難しく、実用化が待ち望まれていた課題として、様々な角度から研究開発が進められてきました。

X-Finger®(可動式義指)の操作性は自指の随意運動を直接、デバイスへ伝達する構造の為、スマートフォンやタブレット操作、画面スクロールやクリック、示指・中指による拡大縮小等、一連の操作を直感的に行うことが可能です。

義肢製作関係者様

愛和義肢製作所では、より多くのご使用者様への利益の還元を企業活動の第1義としています。独自技術を自社のみで留めるのではなく、すべての技術を公開し、他社、義肢製作所や義肢装具士養成校および専門性の高い製作技術者へ、技術の提供を無償で行っています。

静電容量式タッチパネルの操作では、例えば微細な手先具操作を行うことが出来る能動義手使用者のフック部分のゴム交換を行えば操作は可能となります。また、多くの装飾用義手使用者であれば、簡易的な治具を装着することによりその操作も可能です。筋電義手使用者に至ってはバッテリーを搭載している利点から電磁誘導式にて、より精度の上がった操作に期待が持てることでしょう。


当社は義手に特化した義肢製作所です。国内の主要な地域に当社以外の義手の拠点ができ、ご使用者の期待に多くの義肢装具士が答える。ユーザビリティが向上することを第1義に掲げ企業活動を継続していきます。
愛和義肢製作所ができることを「ひとつ」「ひとつ」。

Usability first  AIWA PLUS
義肢装具士 林伸太郎